ベネッセ教育総合研究所は、2015年8月~9月にかけて全国の中学校・高校の校長1,152人および中学校・高校の英語教員3,935人を対象に実施した「中高の英語指導に関する実態調査2015」の報告書を公表しました。 その前年度には同様の調査を全国の中学1年生~高校3年生の6,294名を対象に実施した「中高生の英語学習に関する実態調査 2014」も公表しています。 今回はこの2つの調査結果から、教員と生徒の各視点から見る現在の英語教育の実態を紹介します。
理想と現実
グローバル教育が叫ばれたり、こどもの英語教室が人気になったり、英語と関わる環境や意識には大きな変化が訪れ、保護者が学校への英語教育の期待も高まっています。
しかしながら、まだ多くの現場で“伝統的”な英語の授業に時間がさかれていることがこの調査結果からわかります。 ここで言う“伝統的”とは、「音読・発音練習」「単語・文法の習得」「和訳・読解」、そして、それらの理解度テストです。 学習指導要領や受験にあわせて最適化されたものであり、学習の基礎となるものですが、その比重が大きくなりすぎてしまい、“道具として使える英語”を身につけられないという問題があります。
もちろん教員の方たちもこのままでいいとは思ってはいません。 教員の調査結果を見てみますと「言語活動」や「英語での表現力」「英語を好きになってもらうこと」を重要と考えている教員が多く、また受けたい研修内容に関しても「話す力の指導法」や「書く力の指導法」となっていました。
制度や環境、入試対策などの外的要因に左右されて理想と現実に差が生じてしまいがちですが、一つでも理想に近づくように教員の皆様の頑張りを応援したいと思います。 ご参考までに過去の記事もあわせてご覧ください。
必要なのにできていないアウトプット活動
生徒に対する調査の中で、「自分の気持ちや考えを英語で話す/書く時間」(=アウトプットする時間)は学年が上がるごとに減少している結果が出ています。 ピークが中学二年生で、話す活動が55.9%だったのに対し、高校三年生では26.3%と29.6%減少。 書く活動が58.1%に対し34.8%と23.3%減少しています。
授業だけでなく自宅で行う英語活動でも、アウトプットする力を養う「スピーチやプレゼンテーションの練習」や「自分の意見を英語で書く」ことを行っている生徒がほとんどいない状況です。 それに呼応するかのように生徒が「英語学習でのつまずき」を感じたのは、「文法が難しい」や「英語の文を書くのが難しい」と、実は「話す」「聞く」ことよりも「書く」ことが多いのです。
また、先生の調査では「英語で表現する活動」に関して重要だと考える教員が82.3%に対し、実際に授業内容に取り入れているのは19.2%で、63.1%という大きな差が生じているのが現実です。
Class Writerを使ってアウトプットしよう!
では、一体どうしたらアウトプットする力を養うことができるでしょうか? 今までできなかった理由として、「コミュニケーション能力の育成と、入試のための指導を両立させることが難しい」という70%以上の教員が回答する大きな悩みがあります。2020年をめどに進む大学入試改革により英語4技能を重視した試験内容に変わり、今回の調査結果で足りないとされている「書く」「話す」のアウトプットする力がより求められると言われています。
私たちが提供するClass Writerは、英語でアウトプットする力を育てるデジタルコンテンツとして世界2000校以上の学校で利用されました。 親しみやすいデザインとゲーム性を兼ね備えているため、生徒に表現する楽しみを持ってもらい、能動的なライティングをサポートしています。 そして、次のような先生の悩みがClass Writerで解決できます。
- 【悩み1】生徒に学習習慣が身についていない(中学校75.5%、高校85.1%)
- 【悩み2】授業準備の時間が十分にとれない(中学校75.3、高校%70.2%)
Class Writerには生徒自らが進んでライティングに取り組みたくなるように、ゲーミフィケーション要素があり、またチャットシステムにより肩肘張らずに気軽に英語でのコミュニケーションができるようになっています。
日本の教員は世界一忙しいと言われているようですが、Class Writerは基本的に先生の準備は必要なく、生徒は自分のペースでいろいろな種類のライティング課題を進めることができます。
いかがでしたか? 学んで楽しい、教えて嬉しいClass Writerを英語のアウトプット学習にお試しください。(2週間は機能制限なく無料で利用できます)