定番の英検やTOEICに加わり、今ぐんぐん受験者数を伸ばし、様々な大学・教授が大注目している試験があるのをご存知でしょうか? 昨今話題の英語4技能の測定にフォーカスされた検定試験「TEAP」をご紹介!
TEAPとは・・・
TEAP(ティープ)とは、「英検」でおなじみの日本英語検定協会と上智大学が共同開発した英語能力試験です。 TEAPはTest of English for Academic Purposesの略語で、その名の通り大学での学習や研究等のアカデミックな場面での英語運用能力を測定します。 例えば、英語だけでの授業に対応できるかどうか、英語だけで書かれた文献や資料を読めるかどうか、また英語でのプレゼンテーションなどの場面にどれくらい対応できるかといった場面です。
このテストの注目すべき点は、「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能を測定すること。 英検でも4技能の測定を2級からできますが、 2級は高校卒業レベルの英語が必要となり、26%という合格率を考えると、中高生が自分の4技能レベルを試すためには難しいですよね。
またTEAPでは、スコア形式を採用しているため、自分の得意、苦手が一目でわかるようになっています。 またバンド表示も行っており、これで「世界的なレベル水準で今自分がどの程度の英語レベルなのか」がわかるようになっています。 海外の大学への入学や留学を積極的に考えている生徒たちにもいい目安になりますね!
早稲田大学などの名門も大学入試に採用予定!
このTEAPが注目されている大きな理由は、今後多くの大学の「大学入試」で導入される可能性があるからです。
実際に、早稲田大学は、「文化構想学部・文学部で2017年度入試から英語の外部検定試験を利用した一般入試(英語4技能テスト利用型)を導入する。」と発表しています。 この外部検定試験で有効とされるのは、TEAP、IELTS、英検、TOEFL iBTのいずれかとなっています。
早稲田大学の文化構想学部・文学部「英語4技能テスト利用型」の基準スコアは、
- TEAP 280点
- IELTS 6点
- 実用英語技能検定 1級・準1級(2015年2月~2016年3月受験者)
- CSE2.0 2,200点(2016年4月以降受験者・1級、準1級、2級に限る)
- TOEFL iBT 60点
受験スコアは「出願開始年月日より2年遡った月の翌月初日以降」の結果のみが有効となっています。 尚4技能各項目に関して基準スコアがあり、総点だけでなく各基準をバランス良く点数を獲得しておく必要があります。 練習として一度各試験を受験しておくのが良さそうですね。 この外部検定試験の中でも特に大学教育レベルの英語を測定するTEAPには注目が集まっており、大学受験予備校の代々木ゼミナールでは「TEAP対策実戦演習」がスタートするんだとか・・・
ナイトズーキーパースタッフが見るTEAPのライティング
私たちナイトズーキーパースタッフが気になるのは、ライティング問題。
TEAP公式サイトでWriting testの見本問題をご覧いただけますが、 配点は100点、問題は2問(要約・エッセイ)、制限時間は70分となっております。 要約では、課題文を要約します。 ここではライティングのみならず、リーディングの技術も必要となります。 早く読んで内容を理解し、重要なところをアウトプットできる力が問われます。 そして私がびっくりしたのが、エッセイです。 英検2級のライティングでは80〜100語が目安となっているのに対し、TEAPでは200語!
単語数だけではイメージがわかないかもしれないので、ナイトズーキーパーのライティング学習支援ツール「Class Writer」を使っている生徒が実際に書いた文章で比べてみましょう。
TEAPの問題では記事や図表を読み解いて、エッセイを書きます。 例え課題の内容を十分に理解できたとしても、そこから自分の考えをアウトプットするのは日本語でも大変です。 思考を文章に落とし込むことに慣れるためには日ごろから書く訓練をしていなければいけません。 難解な問題ばかりでは慣れる前に疲れますから、日常のこと、身近な話題、興味のあることについて、自己表現を繰り返しできるようにしておきましょう。 Class Writerでは世界中の子どもたちと作文やチャットを通じてコミュニケーションできるので、気軽なアウトプットトレーニングとして利用されています。
ICTを導入した試験「TEAP CBT」
注目されつつあるTEAPで、新たに「TEAP CBT」という試験方式が登場しました。 CBTは「Computer Based Testing」の略で、コンピューター上で行う試験です。 ICTの活用により、ペーパー試験では不可能な高度な思考⼒・判断⼒・表現力を問われます。
TEAP CBTの初めての試験は2016年に10月のみ実施される予定なので、興味、自信のある方は力試しに受験してみてはいかがでしょうか。